
渡邊雄太に聞く 1Q出続けること、セレブレーションや今シーズンのバッシュについて/日本代表🇯🇵が始まる Jbasket視点 希望と課題

渡邊雄太に聞く 1Q出続けること、セレブレーションや今シーズンのバッシュについて/Jbasket視点 希望と課題そして、ワールドカップ予選🇯🇵日本代表のシーズンが始まる
11月1日、千葉ジェッツの連勝がついに止まった。しかし翌2日、アルバルク東京とのGAME2で見事にリベンジ。
現在、チームは11勝1敗で東地区首位に立っている。敗戦を経て、さらに強くなった千葉の中心に、渡邊雄太の存在があった。
その試合後、Jbasketは渡邊雄太に聞いた。
1Qでなかなか交代せずに、グリーソンHCが渡邊雄太を使い続けた意図についても聞くことができた。
グリーソンHCは、渡邊を1Q出し続けた意図についてこう語る。
「背川との時間を増やしたかった。彼のような経験を持つ選手が一緒にプレーすることは、若手にとって大きな学びになる。今日は渡邊がリズムを掴んでいたので、その流れをそのまま生かした。」
そして、ファンを一気に沸かせるセレブレーション、そしてこだわりのバッシュについても語ってくれた。
🎥 Jbasketインタビュー動画はこちら
J:渡邊選手は今シーズン特に1Qは交代せずに、ゲームの入りを大事にやりきっているということですか
J:アウェーでのセレブレーションを



J:今シーズンバッシュをアシックスにされてますよね

静かに燃える視線の奥に、エースとしての責任と喜びがあった。その瞬間を映したインタビュー映像は、まさに「Beyond Game」。
今季の彼を象徴するのは、プルアップジャンパー。ドリブルからストップし、わずかにためて放つ。そのリズムは、まるで呼吸のように自然だ。コーナーから一度上がり、ワンバウンドで引きつけ、守備が寄った瞬間に沈めるミドル。この「引きつけて打つ」間の取り方が、まさに彼の“Essence”。
さらに、コーナー3ポイントの精度もリーグ屈指。富樫勇樹のドライブと連動し、外で空間を広げ、パスを受けた瞬間に迷いなく放つ。
NBAで磨いたCatch & Shootとプルアップジャンパーの融合が、千葉ジェッツの攻撃に立体感を与えている。


スタッツ比較(2025.11/3時点)
2024-25シーズン
平均13.3得点/5.5リバウンド/1.5アシスト
2025-26シーズン(現時点)
平均13.4得点/5.0リバウンド/1.5アシスト
リバウンドはわずかに減少したが、得点責任を担うロールへと変化。アシストは安定しており、全体の効率が上がっている。
だが、もちろん渡邊雄太はスタッツだけでは存在を表せない選手だ。
彼がコートに立つだけで、ディフェンスの重心が変わる。相手のヘルプが一歩遅れ、味方のシュートスペースが広がる。
その“存在”そのものが、オフェンスを生み出すエネルギーになる。数字には映らないが、彼の立ち位置と視野が、千葉ジェッツの攻撃の呼吸を作っている。
チームの流れを読む存在から、自ら流れを作るエースへ。その進化こそが、今季の千葉ジェッツを支えている。
渡邊は、オフェンスだけでは語れない。
相手のエースやポイントガードをしっかりと抑え、ヘルプの位置取りは正確で、スイングパスを先読みして動く。
ブロック、リバウンド、そして走る。
その姿勢がチーム全体に火を灯す。
ディフェンスの後に走り出す渡邊。
その瞬間、会場が“Scene”となる。

今シーズンの渡邊雄太はこう話す。
「純粋に悔しいシーズンだったというのが素直な感想です。もっとできたと思います。」
「怪我したことで“もう若くない”と感じた。バスケの中ではそういう年齢に達してきているんだなと考えた。」
「選択した後に何をするかが一番大事。自分が選んだ道を正解にすればいいと思っています。」
渡邊は、自分の選んだ道を正解に変えるために、今、静かに闘志を燃やしている。
11月、ワールドカップ予選が始まる。
初戦の相手はチャイニーズ・タイペイ。
この試合から、すべてが始まる。
ワールドカップへの切符をつかむためには、一戦一戦を確実に勝ち取らなければならない。グループには、中国、韓国、そしてチャイニーズ・タイペイ。どの国も簡単には崩せない強豪だ。
その中で、日本は“Window 1”を臨む。
アジアの頂点を狙う戦いの先頭に立つのは、やはり渡邊雄太だ。
再び「日本のエース」としてコートに立つその姿には、責任と誇りが宿っている。
【希望と課題】
今季の渡邊雄太には、確かな希望がある。シュート精度、判断力、リーダーシップ、すべてが成熟しつつある。日本代表としての経験を経て、チームの軸として機能し始めている。
一方で、課題も明確だ。
試合終盤でのフィニッシュ精度、接戦でのボールタッチの頻度、そしてチーム全体との“共有のリズム”をどこまで高められるか。
そして何より、怪我による欠場だけはしてほしくない。彼が健康であり続けることこそ、千葉ジェッツ、そして日本代表にとって最大の希望だ。
数字を超え、存在を超え、“Beyond Game”の真の意味を体現する選手になるだろう。

